半田緑地について

 半田緑地は三方原台地と天竜川の間に位置する河岸段丘で、
その斜面には東海地方特有の湧水による湿地が形成されています。
この地域は30年ほど前までは棚田として利用されていましたが、
その後シイやカシなどの自然植生が発達してきました。湿地には
ガマやアシなどの湿性植物、またカザグルマなどの貴重な植物が
自生しています。
 浜松市はここを都市緑地して平成11年度から3年間に亘って整備
事業を行いました。その結果、エントランス広場、展望広場などが
整備され、修景池が作られました。また、緑地内を上下に行き来す
る散策路が4本造られました。このうちいくつかは以前に使われて
いた道を復旧したものです。緑地内の自然と景観を保持するため、
道はできるだけ簡素な山道になっています。
 この緑地の自然を守り、同時に市民の憩いの場として利用してゆく
ために「半田緑地の会」ができました。浜松市の整備工事に当たって
は住民としての意見を反映させることができました。散策路の多くは
メンバーが切り開いたものです。今後は半田緑地の会と浜松市が
協力して緑地の整備・管理を続けてゆきます。

                    半田緑地の会 (代表 記野秀人)
                    浜松市公園緑地部公園管理課